意志とは何か
今回は意志とは何かついて説明します。
カスタネダの著書(意識への回帰)(沈黙の力)を読み意志について勉強していきました。
ここで重要な単語は3点あります。
1.盾(エゴのこと)
2.意志(糸または、噴出孔のようなエネルギーのこと)
3.世界、ナワール、全体(この世界全体のこと)
3の定義は難しいのですが、とりあえず世界やナワールと呼ぶことにします。私の感覚ですと、1日24時間自分の接した全ての世界をとりあえず仮のナワールとしても良いでしょう。その24時間のなかで瞬間瞬発的に活動するその瞬間を意志とカッコ付けしてみます。
1.盾、エゴを失くすと死んでしまう。
私達は非常に脆弱な存在であり、エゴという盾がなくなると防御力が0になります。そのため、盾を駆使して、日常生活を生き延びる必要があります。私達にとってそれは毎日決まった食事を摂るような生活のことです。
2.意志
ただこの意志を使えば精霊や力を捕まえようとすることも、また逆にナワールに入った状態から、命を保たせようとする命綱を貼ることもどちらも可能になります。
3.ナワール
ナワールとはこの私達の日常の世界を包括する全てのことです。一般的には地球そのものをさせば十分だと思いますが、精神世界探求においては集合点の存在する場所すべて....非常に広大な範囲を指し示しています。
1日24時間をイメージしてください。それを仮のナワールとします。その中で自分自身として活動している時間がエゴです。
そしてそのエゴの中のうち、自分自身に作用しない活動のような瞬発的な部分を意志とします。この意志の強さや長さは不定です。
人間が精霊または抽象として活動するのはごく短い時間であり、その長さは意志の強さに比例しています。例外的に長時間に渡り意志力を発揮する人いるとは思います。
...
こんな感じです。広大すぎるナワールを24時間の世界と区切ることで瞬間瞬間発生する意志の働きをわかりやすく描写してみました。理解の一助になれば幸いです。
人間の精神(スピリッツ)に返すについて、引用元の原文を紹介します。
宇宙全史右側 no.3966において人間の精神についての説明があります。
宇宙全史右側 no.3966
"
●以前何処かで書いたと思いますが、ずいぶん前なので(おそらくこのワークの初期の頃です)もうどなたも覚えておられないでしょう。カスタネダがその師ドン・ファンにある時こう尋ねています。「僕はあなたにどうやってこの恩を返せばいいのだろうか」ドン・ファン「そんなものは必要ない」「だがもしお前にその志があるのなら、それは人間の精神(スピリッツ)に返せばよい」「それが僅かなものであっても、些細なものであっても、それはそれでいいのだ」そう答えています。
私たちは五井先生や月読之大神の恩寵に感謝出来るのなら、それは「人間の精神」に報いることで返せるのです。みわも同じです。もしあなたが、巷のどこかで困っている人を見かけたら、出来るだけ何の痕跡も残さずに「人間の精神」に報いて下さい。そしてそれは、あなたの肉身や親しい人に等しく報いられることでしょう。
しかしくれぐれも現金を与えることで、ホームレスを一時的に救おうとなどしないでください(そういうパターンが正解な時も稀にありますが)。
もし救いたいのなら、共に生きてみることです。それが出来ないのなら「祈る」ことです。どこまで行っても私たちの正解は「祈り」です。
五井先生 月読之大神 有難うございます
虚空蔵55"
この文章で引用元(原文)を見つけました。
せっかくなのでご紹介しておきます。
呪術の彼方へー力の第二の環 P144~より
本文の内容を要約したものと、引用したものの2種類で記述していきます。この本は精神世界を学ぶ人にとって大変重要な箇所だと思われます。あんまり勧める人がいないんですが、カスタネダの本の中でもかなり重要だと思います。夢見の技法=イーグルの贈り物>力の第二の環>沈黙の力>他>初期3部>時の輪>踊りの本
個人的な評価はこんな感じです。
1.カスタネダは娘の事が忘れられない。だから、彼の力は鈍っている。また、ある日熱病にうなされる少年を助けたことで、彼はその記憶に釘付けにされている。カスタネダはこの記憶に囚われている。だから、彼はこれら2つの記憶から開放されなければならない。
2.ラ・ゴルダ「完全な人間とは子供がいない人の事よ。(カスタネダに、あなたは娘とある子供に取り憑かれているよ。ということを伝えています。)」
3.カスタネダがバス停で光熱を出している2歳児とその母親を救う回想です。:
『「頭が痛いよう」その子がスペイン語で私に言った。そのか細い声、悲しげな黒い瞳、いてもたってもいられなくなってしまった。私はその子と母親を車に乗せて、一番近い病院へ運んだ。そして診察料を母親に手渡してそこを出た。そこにいたくも、それ以上その子がどうなるか知りたくもなかったのだ。ただ、自分がその子を助け、そうすることによって人間の精神に報いたのだ、と思いたかった。』
『それ以前に私は「人間の精神に報いる」という呪術的行為についてドンファンから教えられていた。一度、彼がしてくれたことに対して何もお返しができないという気持ちにとりつかれ、なんとか借りを返す方法はないものか、と彼に訊いたことがあった。メキシコ通貨に換えて銀行を出たところだった。「お返しをしてもらう必要はない。」彼が言った「だが、どうしてもそうしたいと言うなら、人間の精神にそれを預けるんだな。ほんの少しでもかまわない。どれだけ預けようと、それで十分なんだ」
その病気の子を助けることによって、私の子が歩んで行く道すがら、他人から受けるかもしれない助けに対し、人間の精神にお返しをしたのだった。』
・意外と具体的な行動でしたね。半端な引用も一部ありますので、出来れば一度原文を読んでみて下さい。他者を助けることで自分の縁者も助かっているんだよ。それで十分なんだよ。といった感じでしょうか。うーん難しいですね。
要約:カスタネダは、ある日、熱病にうなされる少年とその母親を救った、そうすることで人間の精神に報いた。病気の子供を助けることによって、自分の娘が歩んでいく道すがら、他人から受けるかもしれない助けに対し、人間の精神にお返しをしたのだった。
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呪術の彼方へー力の第二の環 P153~
4.完全な人間は危険である。という逸話(完全性を持つ23歳の女に、仕事や家族のある53歳の男が太平洋の孤島まで連れ去られる話)
ー完全な人間が不完全で臆病なエゴを離れた場所に連れ去る話です。
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呪術の彼方へー力の第二の環 P154~
5.完全性を取り戻すにはどうすればいいか?というレクチャー
ー子供を他人と同じように育てること等が語られます。子供を特別扱いしないということですね。
同性のお子さんがいて、特にお子さんに対して冷静でいられない方には、この辺りの修行方法はとても役立つのではないでしょうか。
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呪術の彼方へー力の第二の環 P176~
6.人間の鋳型について解説
ーラ・ゴルダ「なんて言ったらいいのかしら、人間の鋳型というのは、私達を人間の形に押し留めているべとべとした力のことよ」
この人間の鋳型と言う単語も最近宇宙全史で出てきましたね。非常に勉強になる場面です。
....
といった感じです。
私はこの本は3回以上読んでいますが、何度読んでも学びになります。「子供が出来ることによって空いた穴を塞ぐ方法」...だなんて、完全な魔術ではありませんか。現代でこんな本が発行されているなんて奇跡としか思えません。本当にカスタネダはレベルの高い書物だと思います。
対存在
(五井先生は、生前は対応する魔導師がいましたが、現在は五井先生に内包されています)
という文章について考えています。
なんて魅力的な回答でしょうか。
守護霊や守護神との合一という概念が精神世界には存在します。
しかし、この縦方向の序列...本体との合一だけではなく、横方向、つまり同じ序列かつ裏の存在との合体も境涯によっては存在するようです。
あなたにも別れた右腕が存在するのかもしれません。
私も善悪を超えた合一を果たしてみたいものです。
なぜ、身の回りの家事をする必要があるのか
こんにちは。アキラです。時間が空いたため、無名庵の分割自我復元理論を読んでいます。学びが1つありましたので共有させていただきます。
・虚空蔵55さんの話に『掃除、洗濯、炊事。身の回りの家事は自分でこなしている。』という彼の発言があります。本文の場所を忘れてしまいましたので、調べ終わったら引用していきます。
・私は上の話がイマイチ理解できませんでした。『お金があるなら、メイドさんを雇えば時間の省略になるのではないか?』と考えていました。
・この件の納得のいく回答が分割自我復元理論にでてきていたのでご紹介します。
・創造力の鍛錬と工夫
【分割自我復元理論 p184 創造力の資質について】
EO氏が創造性(他人の模倣ではない)について話している場面です
分割自我復元がスムーズに進んでいる女性達が居る。彼女達に共通していることは、実生活で生活の工夫をするという創造性があることである。たとえそれが地味なものであっても、生活のどこかを改善して、工夫しようとしている姿がある。こうした何かを積極的に工夫を施そうとする人は自我復元が順調に実現しやすい。
とあります。つまり、魔術的技法の根底にあるイメージ...。つまり創造力を鍛えるためには、家事を疎かにせず、工夫を凝らすことが(芸術のような創造よりはインパクトが減りますが)鍛錬になるということです。私はこれにかなり唸らされました。
創造力の鍛錬には家事(特に料理)が推奨されるようです。
以上。ありがとうございました。