宇宙全史右側 no.3966において人間の精神についての説明があります。
宇宙全史右側 no.3966
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●以前何処かで書いたと思いますが、ずいぶん前なので(おそらくこのワークの初期の頃です)もうどなたも覚えておられないでしょう。カスタネダがその師ドン・ファンにある時こう尋ねています。「僕はあなたにどうやってこの恩を返せばいいのだろうか」ドン・ファン「そんなものは必要ない」「だがもしお前にその志があるのなら、それは人間の精神(スピリッツ)に返せばよい」「それが僅かなものであっても、些細なものであっても、それはそれでいいのだ」そう答えています。
私たちは五井先生や月読之大神の恩寵に感謝出来るのなら、それは「人間の精神」に報いることで返せるのです。みわも同じです。もしあなたが、巷のどこかで困っている人を見かけたら、出来るだけ何の痕跡も残さずに「人間の精神」に報いて下さい。そしてそれは、あなたの肉身や親しい人に等しく報いられることでしょう。
しかしくれぐれも現金を与えることで、ホームレスを一時的に救おうとなどしないでください(そういうパターンが正解な時も稀にありますが)。
もし救いたいのなら、共に生きてみることです。それが出来ないのなら「祈る」ことです。どこまで行っても私たちの正解は「祈り」です。
五井先生 月読之大神 有難うございます
虚空蔵55"
この文章で引用元(原文)を見つけました。
せっかくなのでご紹介しておきます。
呪術の彼方へー力の第二の環 P144~より
本文の内容を要約したものと、引用したものの2種類で記述していきます。この本は精神世界を学ぶ人にとって大変重要な箇所だと思われます。あんまり勧める人がいないんですが、カスタネダの本の中でもかなり重要だと思います。夢見の技法=イーグルの贈り物>力の第二の環>沈黙の力>他>初期3部>時の輪>踊りの本
個人的な評価はこんな感じです。
1.カスタネダは娘の事が忘れられない。だから、彼の力は鈍っている。また、ある日熱病にうなされる少年を助けたことで、彼はその記憶に釘付けにされている。カスタネダはこの記憶に囚われている。だから、彼はこれら2つの記憶から開放されなければならない。
2.ラ・ゴルダ「完全な人間とは子供がいない人の事よ。(カスタネダに、あなたは娘とある子供に取り憑かれているよ。ということを伝えています。)」
3.カスタネダがバス停で光熱を出している2歳児とその母親を救う回想です。:
『「頭が痛いよう」その子がスペイン語で私に言った。そのか細い声、悲しげな黒い瞳、いてもたってもいられなくなってしまった。私はその子と母親を車に乗せて、一番近い病院へ運んだ。そして診察料を母親に手渡してそこを出た。そこにいたくも、それ以上その子がどうなるか知りたくもなかったのだ。ただ、自分がその子を助け、そうすることによって人間の精神に報いたのだ、と思いたかった。』
『それ以前に私は「人間の精神に報いる」という呪術的行為についてドンファンから教えられていた。一度、彼がしてくれたことに対して何もお返しができないという気持ちにとりつかれ、なんとか借りを返す方法はないものか、と彼に訊いたことがあった。メキシコ通貨に換えて銀行を出たところだった。「お返しをしてもらう必要はない。」彼が言った「だが、どうしてもそうしたいと言うなら、人間の精神にそれを預けるんだな。ほんの少しでもかまわない。どれだけ預けようと、それで十分なんだ」
その病気の子を助けることによって、私の子が歩んで行く道すがら、他人から受けるかもしれない助けに対し、人間の精神にお返しをしたのだった。』
・意外と具体的な行動でしたね。半端な引用も一部ありますので、出来れば一度原文を読んでみて下さい。他者を助けることで自分の縁者も助かっているんだよ。それで十分なんだよ。といった感じでしょうか。うーん難しいですね。
要約:カスタネダは、ある日、熱病にうなされる少年とその母親を救った、そうすることで人間の精神に報いた。病気の子供を助けることによって、自分の娘が歩んでいく道すがら、他人から受けるかもしれない助けに対し、人間の精神にお返しをしたのだった。
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呪術の彼方へー力の第二の環 P153~
4.完全な人間は危険である。という逸話(完全性を持つ23歳の女に、仕事や家族のある53歳の男が太平洋の孤島まで連れ去られる話)
ー完全な人間が不完全で臆病なエゴを離れた場所に連れ去る話です。
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呪術の彼方へー力の第二の環 P154~
5.完全性を取り戻すにはどうすればいいか?というレクチャー
ー子供を他人と同じように育てること等が語られます。子供を特別扱いしないということですね。
同性のお子さんがいて、特にお子さんに対して冷静でいられない方には、この辺りの修行方法はとても役立つのではないでしょうか。
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呪術の彼方へー力の第二の環 P176~
6.人間の鋳型について解説
ーラ・ゴルダ「なんて言ったらいいのかしら、人間の鋳型というのは、私達を人間の形に押し留めているべとべとした力のことよ」
この人間の鋳型と言う単語も最近宇宙全史で出てきましたね。非常に勉強になる場面です。
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といった感じです。
私はこの本は3回以上読んでいますが、何度読んでも学びになります。「子供が出来ることによって空いた穴を塞ぐ方法」...だなんて、完全な魔術ではありませんか。現代でこんな本が発行されているなんて奇跡としか思えません。本当にカスタネダはレベルの高い書物だと思います。